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ネットワークエクスペリエンスデザイン考 00 ーインターネットの質的転回ー [デザイン]

お題。
人間がネットワークに繋がったときに得る感動を創りだすデザインについて考察しよう。


何のことかというと、

 プロダクトはモノ単位で機能し、使用され、ユーザーから感動を引き出してきた。
 広告・宣伝はマス媒体を用いた情報伝達において感動を引き出してきた。

それぞれ、プロダクトデザイン、コミュニケーションデザインの領域である。

いま、私たちはインターネット社会に属している。
スマートフォン、PC、そして近い将来のテレビ。
みんなインターネットに繋がる様になり、私たちは必然的にインターネットに上で生活する時間が増えてくる。

今はまだ、インターネットでの滞在時間は質的転回を起こすような値に達してないため、
従来のデザイン手法でインターネットを語ることができている。

多くのプロダクトとってはネットに繋がることはオマケ機能の一つであり、
現在のプロダクトデザインの手法を用いてさばくことができる

コミュニケーションデザインもインターネットをブロードキャストの延長線上に置くことによって
広告・宣伝戦略を立てることができる。

しかし、質的転回を否応なしに引き起こしてしまう値に達するのは時間の問題だ。
質的転回が起こったとき、何が変化するか?

ネットに繋がるプロダクトでは、単体の色柄形はネット機能を実現するための従属項目になる。
広告宣伝では、インターネットはもはやブロードキャストとして捉えるのが無理になる。

新しいデザインメソッドが必要になる。
これを「ネットワークデザイン(仮)」ととりあえず呼んでおく。

ネットワークデザイン(仮)とは何を考えなければいけないのか?
 ・インターネット上で得ることができる感動を最大限に引き上げること。
ではないだろうか。

また、このネットワークデザイン(仮)は、すっごく多くの要素が絡み合ってくる。

そのなかで、私が個人的に注力したいのが
「インターネットの世界をユーザーの好みのものにする」こと。

少し技術的に言い換えれば
「ユーザーが意識するより早くにユーザーに適した情報を提示する」ことだ。

なぜか?
それは、インターネットのほとんどの時間を「検索」に奪われているからである。
検索に奪われている時間を減らせば、それだけインターネット上での感動するチャンスが増える。

さらっと書いたはいいが、これはすごい難儀なことでもある。
しかし、この手の問題は技術的には研究が進んでいるが、デザイン的アプローチはまだ少ない。
クリティカルな解は、エンジニアリングとデザインの境界線上にあると思ってる。

私は今後、人間にはネットワークデザイン(仮)が新しく必須になると考えている。
もちろん、既存のデザインメソッドも重要だ。

だが、近い未来のインターネットは、
ひとりの人間が世界中の人間とつながり、あたらしい体験を紡ぎ出せる
とてもエキサイティングな世界を私たちにもたらすだろう。


攻殻機動隊の読み過ぎだろうか・・・・?
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進む情報商品デザインのコモディティ化と処方箋 [デザイン]

商品のコモディティ化とは言うが

「デザインのコモディティ化」というフレーズは成り立つか?が、今回のテーマ。



少なくとも情報商品のプロダクトデザインではコモディティ化(=均質化)が進んでいる。

ケータイ、テレビ、スマートフォン、ラップトップ、最近では見分けるのが至難。

なんでこんなことが起きたのか?なるべくしてそうなったのか?

今後、みんなモノリスになるのか?(本当にそうなりそうだけど・・・)



情報機器はソフト屋さんの出番が大きい分野である。

情報機器の機能はソフトとハードで切り分けがある程度できてしまう。




車のデザインではあまり考えられない事かもしれない。

車の機能は「走る、曲がる、止まる」が基本。

これを実現するためには現在ではハードとソフトの協業が当たり前。



情報機器の基本機能とはなんぞや?

おもいっきり言い切ってしまえば

「情報を見える化し、扱えるようにすること」

である。

この定義から言えば、ハードは補助機能の実現に寄与、といえば言い過ぎだろうか。



情報機器のデザインのコモディティ化が進んでいる原因は

情報機器の基本性能の向上にハードが何が出来るかについて考察されていないからではいか?

基本機能の実現にソフトとハードが明確に切り分けられるからコモディティ化が進む。

情報機器のデザインにブレイクスルーを生むつもりなら

「ハードによって情報を見える化し、扱えるようにすること」を考えるのが一番だ。

Appleがマウスを導入したように。

MITの石井氏がタンジブルビットを提案しているように。

である。


若輩の私でも考えが及ぶのだから、もちろん一線のデザイナーや技術者も気づいているはず。

それができないのは横並び意識に支配されているせいだ。

先行するリスクを取らずして、情報機器の世界でTOPに立つことはない。



処方箋は、

「ハイブリッドなデザイナーや技術者の確保」



「先行するリスクを恐れないこと」

だと考える。


諸兄のお考えやいかに?





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