原研哉氏講演「デザインの力」 [デザイン]
7月2日に大阪デザインセンター主催の原研哉さんの講演に参加しました。
その時考えたことをメモします。
メモしたキーワードは3つ。
◯デザインの力 = 気づかせる力
◯お客の言うことだけ聞いていると、だらしなくなる。
◯ものづくりから価値づくりへの移行
「気づかせる」とありましたが、私達は何に気づく必要があるのか?
私は、
作り手と使い手が同じ人間であるとの共感を出発点にし、そこからより賢く生きる方法があることに気づくこと必要がある。
そう考えました。
「お客の言うことだけ聞いていると、だらしなくなる」というのは
お客の美味しいものを食べたいというニーズを満たすことばかり考えてるとみんなメタボになることを指します。
使い手の欲と、作り手の欲のマッチングは欲そのものをふくらませるだけで、これが賢い生き方なのかは非常に疑わしいです。
実際、「自分が開発した加工食品だけど健康上の理由から自分の子供には食べさせない」。なんて話もよく聞きます。
でももし、この加工食品の作り手が使い手も同じ人間だと意識すれば、
発想が変わって添加物ではなく流通に工夫を加えて問題を解決することに気づくかもしれません。
この作り手と使い手が共感しあう部分により賢く生きるための方法があるのではないでしょうか?
そして、この賢く生きるための方法が新しい「価値」になるのではないでしょうか?
日本人は特にこの共感する力が豊かなように思います。
だからこそ日本のデザインはより賢く生きる方法を気づかせ、それを新しい価値として世界に発信し今の不都合を乗り越える力になるのでは?
こんなことを考えてます。
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