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人が「消費者」から「情報資源」になる世界 [テクノロジー]

「人間のあらゆる心理状態や性格傾向を計測する値、通称「PSYCHO-PASS」が導入されて間もない未来世界」

これはアニメ「サイコパス」のプロローグです。
人間の数値化はSFの定番です。
しかし、実際にこの要素が揃ったようです。
すなわち、
    バイオ技術
    ビッグデータ
    グローバル経済

<バイオ技術>
今後コンタクトレンズのように人と接し、かつ、通信等の機能を持つものが増えます。
これらは個人のDNAなどを基にしたセミオーダーメイドになるでしょう。

<ビッグデータ>
現在すでに人の活動はより細かく観測/解析されています。
さらにこれらのデータはネット上に遍在し組み合わせは無数です。

もし、この2つ、
バイオ技術での個人の生体情報と、ビッグデータの一般の行動特性をあわせたら?
「この塩基配列を持ち、あの環境で成長したらなら、こんな行動をする人間になる」って
わかることになってしまいます。
わかるではなく。


生理的な直感に反し、この分野はどんどん発展します。

理由は儲かるから。

今は資本主義とグローバル経済社会です。
資本主義の肝は「無制限な資本の積み上げ」であり、
その行動は、安く作って高く売るに集約できます。

「心理状態や性格傾向を計測する値」が実現すれば、
安く作るために、似た特性の最大量を導き出し生産効率を上げ、
高く売るために、最適なタイミングを割り出すことができます。
人件費の高騰から逃げきれなくなった時、多くがこの分野に注力します。
少々のプライバシー侵害など些事です。


第二次世界大戦後から、私達は「消費者」と呼ばれ人格を取り上げられましたが
後数年で私達は「消費者」から、ただの「情報資源」になると考えています。

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