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iPhone5SからみるAppleのイノベーション [テクノロジー]

iPhone5Sの発表は全くワクワクしませんでした。
しかし、Appleはイノベーションを失ったのでしょうか?
私はそうは思いません。
イノベーションを起こす領域をハードからネットワークに移している途中だと見ています。



持論ですが、ネットに関する事業のインパクトは
「データの量×データの種類」に左右されると考えています。(下図参照)
ブログ データと経済規模20130911201903109.jpg

この図は横軸に時間、縦軸にデータの量×種類をとっています。
円の大きさは事業のインパクトを示しています。
データの量×種類が大きくなれば、インパクトも大きくなるという図です。

左の円①はWindows95ぐらいの時代を想定しています。
使用環境は固定されたデスクトップ、使用する人も一般的とは言えないでしょう。
またネット上にはメールと自作のHTMLページがあるぐらいでした。

中央の円②は携帯電話がネットにつながった頃、imode全盛期を想定してます。
ネット端末に携帯電話が加わり、その接続数と接続時間は一気に増えます。
またネット上には写メール、ゲーム、GPS情報などがあり、その種類と組み合わせも増加しました。

右の③は現在のスマートフォン時期です。
以前のPC以上の機能と携帯電話の可動性が合わさり、
また通信帯域の拡大と、その上に各種センサー類のデータをのせることができるようになりました。




今回のAppleの発表をこの流れに沿って考えると、結構整合しているように思っています。

まず、5Sに加えて廉価版の5Cと4Sの無料提供が発表されました。
これでiOSを通過するデータ量は増大させることができます。

次に、5Sに指紋認証機能を実装し強力な個人認証が可能となります。
これは多くのセキュリティ上の問題を解消し、より価値の高い情報をiOS上にもたらします。
このような機能と情報は他のプラットフォームは持っていません。



googleはページランクを用いてネット上の情報を整理しました。
そしてAndroidを用いて現実環境にアプローチしています。

Amazonはネットショッピングとレコメンドにより高い価値の情報を提供しました。
そしてKindleを用いて現実環境にアプローチしています。


Appleはまず魅力ある端末の普及に成功しました。
そして今、自然言語認識(Siri)、地図、指紋、バイタルなど
より人間活動に近い情報の獲得に成功しつつ有ります。

ならばAppleが起こす次のイノベーションは端末ではない、と考えるわけです。



どんなイノベーションかは具体的に知り得ません。(ゴメンナサイ)
ただ、スマートフォンの競争は目に見えない領域に移行し始めたとは言っていいと思います。



タグ:Apple iPhone Google

投入一次エネルギーから日本の生産性を考えてみた。 [テクノロジー]

日本人は本当に生産性が低い仕事しかできていないのか?

このことについて投入された一次エネルギーを基準にして考えてみました。

 

一次エネルギーは生産に用いられるのと同時に、

私達の生活を支え労働力の再生産に用いられます。

なので

 一次エネルギー ≒ 生産過程に必要な総資源

 GNI ≒ 労賃 

とみなして 生産性を考えます。

 

考えてみた結論は

「日本の生産過程は世界トップレベルの効率を有しているが、労賃は低く抑えられている」 です。

 以下、試算です 。

 

 

試算に用いた数字は下のようなものです。

  GNI  GDP 消費一次エネルギ―
  (一人あたり ドル) (一人あたり ドル) (一人あたり 石油換算 本)
日本 34,670 46,735.72 3.9
47,360 49,922.11 7.1
ドイツ 37,650 41,512.75 4

 

<単位エネルギーあたりのGNP>

はじめにGNPと一人あたりの消費一次エネルギーの比をとり、国ごとに比較しました。

日本を1とすると、 

アメリカ 0.58、  

ドイツ  0.87、

と、なります。

同じエネルギーを用いた場合に日本が最も財とサービスを生み出せることとなります。

 

<単位エネルギーあたりGNP に対してのGNI>

次に各国のGNIと、上で出した単位エネルギーあたりGNPの比をとりました。

GNI ÷ 単位エネルギーあたりGNP  を計算しました。

生産した財とサービスに対してどれほどの所得が生じているかを見ます。

日本を1とした時、

アメリカ  2.33

ドイツ   1.25

これより、同じ生産に対してアメリカでは日本より2.3倍、ドイツでは1.25倍の所得が生じています。

 

<結論>

以上より、

 「日本は世界でトップクラスの生産性で財とサービスを生み出せている」

 「生み出した財とサービスに対して、得られる所得は低い」

このように結論できると思います。

 

<その他>

このようなことを考えたきっかけは、

労働と生産の間にあるマネジメントの能力を測る方法を考えだすためです。

経営の方針に従って大きな工場を頑張って稼働させたのに、その工場が収益を圧迫した時、

頑張った人たちの生産性はマイナスになってしまします。

このような方法で「日本人は生産性ガー」と言われるのはちょっと釈然としないわけで・・・

 

安倍首相がGNIを15,000ドル上げるとおっしゃってられましたが、

それでもGNIと単位エネルギーあたりのGDPを比較するとアメリカの2/3程度です。

 

 この試算が全く妥当なものだとは思っておりません。

何かの参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

 


人が「消費者」から「情報資源」になる世界 [テクノロジー]

「人間のあらゆる心理状態や性格傾向を計測する値、通称「PSYCHO-PASS」が導入されて間もない未来世界」

これはアニメ「サイコパス」のプロローグです。
人間の数値化はSFの定番です。
しかし、実際にこの要素が揃ったようです。
すなわち、
    バイオ技術
    ビッグデータ
    グローバル経済

<バイオ技術>
今後コンタクトレンズのように人と接し、かつ、通信等の機能を持つものが増えます。
これらは個人のDNAなどを基にしたセミオーダーメイドになるでしょう。

<ビッグデータ>
現在すでに人の活動はより細かく観測/解析されています。
さらにこれらのデータはネット上に遍在し組み合わせは無数です。

もし、この2つ、
バイオ技術での個人の生体情報と、ビッグデータの一般の行動特性をあわせたら?
「この塩基配列を持ち、あの環境で成長したらなら、こんな行動をする人間になる」って
わかることになってしまいます。
わかるではなく。


生理的な直感に反し、この分野はどんどん発展します。

理由は儲かるから。

今は資本主義とグローバル経済社会です。
資本主義の肝は「無制限な資本の積み上げ」であり、
その行動は、安く作って高く売るに集約できます。

「心理状態や性格傾向を計測する値」が実現すれば、
安く作るために、似た特性の最大量を導き出し生産効率を上げ、
高く売るために、最適なタイミングを割り出すことができます。
人件費の高騰から逃げきれなくなった時、多くがこの分野に注力します。
少々のプライバシー侵害など些事です。


第二次世界大戦後から、私達は「消費者」と呼ばれ人格を取り上げられましたが
後数年で私達は「消費者」から、ただの「情報資源」になると考えています。

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スマートメーターが日本の家電メーカーに強いる変化 [テクノロジー]

2012年11月16日の日経朝刊に

パナソニックがスマートメータ事業に乗り出すとのこと記事が出てました。

記事ではスマートメーターのハードそのものに関する言及しかありませんでした。

しかし、本当に大事なのはスマートメーターが普及し始めた後に出来上がる

電力情報のプラットフォームに対してどのように関わっていくかだと考えています。



スマートメーターの基本機能はデジタル化と無線通信による電力消費の逐次モニタリングです。

いま検討されているのは世帯に1つのハードですが、

これは電力を消費するものがそれぞれ有していても問題はありません。

これによってコンテンツ情報がデジタル化によって多くがネットに乗ったように、

家電機器の情報もデジタル化されネットに載るようになると考えることができます。

デジタル化によってPCやAV機器のような黒物家電に生じた変化が白物家電にも起こることを意味します。

商品価値の重心がハードそのものからネット上に移ります。




日本の家電メーカーはハードの作りこみには長けていますが、ネットが絡むとことごとく対応できていません。

お世話になった人曰く「エライ人達はネットというものを考えることも認識することもできない」とのこと。

なのでスマートメーター事業は日本の家電メーカーに、

とことん物性を突き詰めて行くか、ネットに繋がる人間の群れに飛び込むかのどちらかを強いると思います。



パナソニックがスマホ対応炊飯器を商品化しましネットを学ぼうとしているようですが

間に合うかどうか、気になります。




ネットの広告ビジネスは画面の大きさが問題ではない。 [テクノロジー]

Facebookの収益が落ちてる一因に、スマホへでの広告収益の問題が上げられてました。

確かに私もスマホを使ってるときは広告は一切利用していません。

しかしその理由は画面が小さいからではないと考えています。

理由はスマホを使ってる状況と広告の関連性が全く無いためです。


スマホの利用の特徴は場所の変化が大きいことと時間制約が大きいこと。

電車での移動中、ニュースを見ているとネット証券の広告がしつこく出ますが、

そんな状況とタイミングでわざわざ証券会社の紹介ページに飛ぶ訳がないです。


私が在籍している会社でもそうですが、

端末の特性がかわればネットの特性も変わるって事に思い至っていない。

スマホ以前は、机の上のPCで情報を入手しておいてその後はネットとは非同期で行動していました。

スマホ以後は、ネットとの同期時間が長くなりました。

そのためネットから得る情報とネットに蓄積されていく情報が大きく変わり、

ネットそのものが大きく変わっていっています。

それにあわせて、機能もデザインもUIもサービスも変える必要があります。



広告ビジネスはスマホ以前の話です。

その点クックパッドは先を行っているようです。

スーパーの特売品とレシピの連携などをもう実現しそうですし。

ネットの変化を見極められない端末事業は先が暗いです。



タグ:スマホ 広告
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SNSは世界中をひとつにする十字軍か? [テクノロジー]

ふと思ったのですが、

SNSってのは、

世界の人々の心から一切の影を無くそうとしているのではないでしょうか?



私はFBのアカウントを消しました。

理由はあの強力な同質化圧力が気持ち悪いから。

「あなたのすべてをネットに出してみんなに見てもらいましょう!」

って感じがして、心底気持ちが悪い。


その後もその気持ち悪さをじっくり考えていました。

考え至ったのが、

「人のすべてをネットに反映させて、ひとつのルールで判断すれば

世界人々全員が納得のいく幸せな世界になる!」

って本気で考えてるんじゃないかということ。


人々の心に神のごとく強烈な光をあてることで、一切の影の存在を否定する。

確かに一切の心の影がなくなれば、人は人を恐れることが無く争いはなくなるかもしれません。

でも、それって人間やめてるんじゃないでしょうか・・・?



SNSは現代の原理主義的十字軍なのかもしれません。





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Qセルズ破綻に思う事 [テクノロジー]

独Qセルズが法的整理。

4月3日の日経に載ってました。

驚きました。

2008年にはソーラーパネルで世界首位に立った企業です。

このニュースを読んで「再生可能エネルギーの商売は難しい」と改めて考えました。



環境負荷の高い発電方法を減らし、その分を再生可能エネルギーと省エネで賄う

というのが最近の流れです。

私はこれが成り立つ前提は「お金がちゃんと回ること」

すなわち「商売になること」だと考えてます。

極薄利でもいいから、ちゃんと黒字になることが大切です。

そうでないと持続可能では有りません。



ドイツは環境への配慮が高いです。

早くから発電量買取制度も導入されてきました。

再生可能エネルギーには多額の補助金が導入され、

それを受けQセルズも大きくなりました。



そのQセルズが破綻した。

要因は2つあると考えます。

一つは、パネルが世界的に供給過剰であること。

一つは、パネル自体の発電能力が低いこと。



日本でも再生可能エネルギーの買取制度が始まります。

あちらこちらでメガソーラーの建設が計画されています。

しかし、Qセルズが破綻した状況は変わっていません。

商売が成り立つには難しい状況のままです。

当面は補助金で動いていくでしょう。

でも、ずっとそのままではやっていけません。



再生可能エネルギーを増やしたら全部うまくいくといったことは当分無いように思います。



ソフトとハードの当たり前のこと [テクノロジー]

最近のスマートフォンはすごいですね。

HDとか、クアッドとか、Qiとか、ペン入力とか。

私どものエライ人も「スペックで負けるな!」とハッパを掛ける日々。

いやぁ、大変だなぁ・・・と人事のごとく聞き流している私。

と同時に、何を考えているか?と不安になってきます。



だってね、ユーザーの多くがスマホについて来てないじゃないですか。



モバイル通信端末の出荷の半数がスマホらしいです。

多いのは確かですが、「出荷の半分」であり現市場の半分ではありません。

なのでスマホユーザーの数はアーリーアダプター程度ではないでしょうか?

こんな市場の状態において、さらにハイスペックを押してどうするの?

スペック競争しかできないのですか? しかも勝てないのに?



当り前のことなんですが、

ソフトとハードは互いに相互作用しながら螺旋を描いて発達していきます。

ハードの普及にはソフト要因が必須です。

ソフト要因があるスレッシュを超えたとき、次のハードが普及します。

今はiPhoneを始めとしたスマホというハードが普及し始めた段階です。

まだこの上に乗っかるソフト要因は立ち上がったばかりです。

ユーザー数も全体の20%いかないでしょうし。

なのに、さらに次のハードを投入しようとは何を考えているのか?



じゃ、お前ならどうするのかって?

必要なのは、劣っているハードに新しい考え方(ソフト要因)をセットにし提供することだと考えます。

例えば
   ・小規模店舗の決裁方法にAndroidを乗っけた端末を提供する。
   ・デカいレンズとCMOSくっつけてカメラとして提供する。
   ・たまごっちの少しいいやつにする。

などなど。


なぜ、地力で負けている分野、相手に対して同じルールや考え方で挑もうとするのか・・・

まだ自分たちのことを世界で一流とか勘違いしているのかもしれませんね。




   



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有機EL + クラウドTV の恐怖 [テクノロジー]

今のテレビの大きなトレンド。

・有機EL

・クラウド対応

この2つがあります。



有機ELは、コントラスト、発色など、画質の大幅な向上が期待できます。

しかし、まだ普及していないので価格が高くなりそうです。


クラウド対応は、コンテンツの拡充、お客さんとの継続的な関係構築など、商機拡大が期待できます。

でも、ITが苦手な人に受け入れられるかは難しい所です。



では、この2つを1つにパッケージして世に出したらどうなるか・・・?



まず、有機ELを用いることによる価格の上昇を

クラウドの課金サービスで吸収することができます。

電気屋さんの店頭でやってる「プロバイダ契約で実質〇〇円!!」の売り方です。



一方、ITが苦手な人に対して有機ELの画質で訴求します。

高画質であることで新しいテレビを手にとっていただき、

クラウドサービスに呼び込んでいく。



新しいテレビ = 有機EL + クラウド対応

これができたら、結構いい商品と事業になりそうです。

今後1年でこれを実現できるのは、またAppleとSAMSON?

一旦クラウドでファンを取り込まれると、製品単品でひっくり返すのは難しくなります。

日本の家電メーカーは、実はかなりピンチなのではないでしょうか?



猫にスマホ [テクノロジー]

スマートフォン、花盛りですね。

ソニエリは11月よりスマホに資源集中。

ドコモも、上位シリーズではスマホの展開のみにする。

にしても、スマホのプラットフォーム(ハード、OS、ネットサービス)は

組み合わせの数が限られているのに、各キャリアともあまりに新機種が多い。

何が違うのだろう?


私ならどんな差別化をするか。

猫にスマホを持たせたらどうなるかなぁ、、、なんて考えています。

外猫対応のスマホを猫に持たせ、

日々縄張りをパトロールする猫の日常をネットにアップしたら面白いだろうなと。


何が言いたいか?

ネットの上で人が集まり新しいリンクが出来る中心はコンテンツ。

CGMなんて特にそうです。

では、次のスマホの考えかたは、

「いかにユニークなコンテンツを生み出すことが出来るかに特化すること」

面白いコンテンツを生み出せる形にスマホをデザインしなおすのです。



ガラケーが爆発的に普及したのは、みんな場所を選ばず「通話」したいから。

スマホが急成長しているのは、みんなブラウズしたいから。

ではこの次は?

私はブラウザの次。ネット上にユニークなコンテンツを生み出したい欲求を叶えればいいのでは?

こう睨んでいます。


猫専用スマホ・・・・私がお世話になっている会社では、理解されないのでしょう(泣)




タグ:スマホ
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