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読書感想文 「論文の書き方」 [読書]

「論文の書き方」 清水幾太郎著


物事を見ることは力がいる。




目の前のキーボードを見てみると、一見してキーボードとわかります。

しかしこの時点でキーボードについて書こうとしても、できません。

なので、もうよくよく見ると、

・微妙に配列がずれている。

・埃のたまり方にムラがある。

・場所によって埃の粒子の大きさが違う。

・”+”キーだけ埃が濃い。

などと、やっとわかってきます。

ここから私とキーボードについて書くことができるかもしれません。



この本の要旨は

「表現の伴わぬ理解は、まだ真実の理解であることが出来ない」

この一文に集約されていると思います。

理解を得るために、対象の構造が見えるところまで精神力を用いる。

表現は、構造がはっきりするように幾何学と同じように論理をはっきりさせる。

書く時は一切放下して自分自身と書くべき内容を明確にしなければならない。



題名こそ「論文の書き方」ですが、

これは人間としての表現すべてで同じことが言えると思いました。


論文の書き方 (岩波新書)

論文の書き方 (岩波新書)

  • 作者: 清水 幾太郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1959/03/17
  • メディア: 新書


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