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読書感想文 「善の研究」 西田幾多郎 著 [読書]

本当にネットで繋がった高度な社会よって世界は良くなるのか?

そんなことを考えながら読んでました。


「自己の最大なる要求とは意識の根本的統一力即ち人格の要求であるから、

これを満足すること即ち人格の実現というのが我々に取りて絶対的善である」

[第3編第11章 善行為の動機(善の形式)より引用]

個性というのは一般化された意識を根本に持ち個別に発展した意識であるから、

みんながそれぞれ自分が心からやりたいということを出来れば世界の善は大きくなる、

私はこのように理解しています。



しかし私は本当に自分の要求に従っているのかと問われれば考えこんでしまいます。

自分の意思が果たして自分のものなのか、それとも他人のものなのかよくわからないためです。

社会通念やメディアやネットに溢れてるそれは他人の考えや意思です。

高度な社会は分業の拡大のため非常に強い繋がりが必要になりますが、

それと同時に他人の考えに同化してしまう事も多くあるように思います。



多様な人格の実現による善行為によって世界が良くなるならば、

社会通念やメディアによって善行為が少数の種類しか実現されないと世界の歪みは大きくなる。

などと考えていました。

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