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何でもロボットにしたがる電機メーカーのエライ人 [デザイン]

私はデジカメで街を撮り歩くのを趣味にしています。

初めはiPhone4sで撮ってました。

これが馬鹿にできないのです。

APS-Cで撮ったものと比べても、写真によっては判別できません。

ただ、ネタを見つけてシャッターを押すまでがもたつきます。

一日で200枚撮ると疲れます。

なので、昨年末にSONY NEX-5Nを買いました。

理由は見た目と、APS-Cと、レリーズタイムの3点。

買って正解でした。

ネタ発見からシャッターを押すまでの時間が一気に短縮。

一日で500枚程度を撮れるようになりました。

一連の動作の中から少しでも連携を高めると、一気に使い勝手がよくなる。

カメラの世界はそんな小さな工夫を一つ一つ積み重ねてきたんだなと感心しました。



カメラを使いながら、道具は身体性を拡張できないといけないのでは?なんて考えています。

人間には「写真を撮る」なんて機能は付いていません。

一歩一歩カメラを洗練させることによって、写真を撮ることに人間を近づける。

そして多くの人間が写真を取れるようになり、意識が変わっていく。

道具を洗練させることで、人間自身も進化していってます。

人間を拡張できるかどうか。

道具の根本はそこにあるような気がします。



最近は道具なのかロボットなのか判別しにくいプロダクトが多いです。

どちらが悪いというわけではありません。

使う人とその能力によって、ロボットと道具の線引きは変えるべきでしょう。

カメラでも、私のようなアマはAFを重宝し多用しますし、

上級者はMFの利用機会が多くピントを決める手段を用意してます。




ただ、このことを意識していない作り手が結構多いです。

私はメーカー勤務ですがこの手の話がちゃんとできません。

エライ人は「使いやすくしろ!」と指示を出しますが、

それって「誰にとってのどういう使いやすさか?」と明示しません。

チームで検討進めてもここをきちんと決めずに進みます。

なんとか形にしてエライ人の判断を仰ぎに行くと

「使いにくい!もっと自動化しろ!」と宣います。

使いやすさ=自動化 となっているのです。

確かに自動化がハマれば便利です。

そう、ハマれば、です。

何千人ものお客さんみんなに適した自動化?

そんな高度な自動化技術作るのですか?

結局中途半端な自動化にならざるを得ず、お客さんの不評を極めることになります。


なにがまずいかというと2点です。

1. 使ってくれる人を全く見ていない。

2. 人に近づいてもらう部分と、道具が近づいていく部分の見極めをしない。


って、こう言うことはデザインやモノづくりの基礎として私みたいな下っ端でも教わるのに

なぜエライ人たちはこのことを無視して商品を作ろうとするのか・・・

私が間違っているのでしょうか?
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