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社内スタンプラリー [仕事]

とある会社での会話。


B「この決裁書のルート教えてくれない?」

A「いいですよ。」

B「事業企画と、経理と、財務は別に回すの?」

A「内部統制の話で、分掌されてますから」

B「なるほど。品質は?」

A「必要です。私らは海外の品質基準の細かとこまでは抑えられませんし。」

B「了解。事業本部長の後に本社の欄が5つもあるのは?」

A「ああ、特に意味ないですよ。」

B「は?」

A「社長に決裁書を回すための儀式ですね。」

B「儀式って?」

A「社長が読めるフォントとか、ハンコの濃さとか、レートの小数点とか・・・」

B「・・・冗談だよな?」

A「いいえ。実際に指摘されて突き返されたことありますよ。」

B「・・・このルートさ、どのくらいかかる?」

A「事業本部長までが3日。本社内で2週間でしょうか。一番早くて。」

B「中国の相手からは4日でサインされてきたのに?」

A「それがこの会社のスピードですね。」



実際に社内スタンプラリー(決裁書回付)の仕事をしたときの経験が基です。

事業本部内でのハンコにはそれぞれ理由とお世話になる人の顔がハッキリわかります。

現場から遠い部署のハンコほど理由は消えていきます。

社内スタンプラリーで知ったこと。

「決裁書のハンコは積み重なるほど意味は軽くなり、コストは重くのしかかる」



ちなみにスタンプラリーのハンコの最高記録は16個でした。

決裁書の上半分が真っ赤になったのをよく覚えています。

記念撮影しておけばよかった。
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