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評論家の役割 [仕事]

よく仕事をしていると、

「あのひとは評論家タイプだよね」

というセリフをききます。

たいてい褒め言葉ではありません。

意訳として「口ばっかりで数字に結びつかない人間」と思われています。

わたしもこうはなりたくないと思い常々

「一流の評論家より、一流の製作者でありたい」

と口にしています。



しかし、ふと、評論家タイプの人間も結構有用なのでは?と考えを改め始めています。

評論家タイプの人間は世の中における「鏡」ではないかと。



私自身感じるのですが、人から評されると、その時初めて自分が世の中にどのように映っているかを

知ることが出来ていると思うのです。

案外自分で自分のことを正確に分かっている人は少ないと思われます。

また、自己認識の「自分」と世間の中での「自分」は往々にして乖離しています。

べつにこの2つを統合する必要はないですが、

片一方だけ意識しているというのでは、精神的に疲れます。

この世の中での「自分」を知る時に評論家タイプの人間という鏡が活躍します。

正確かどうかは大して問題ではなく、

評論家タイプの人間にとって私がどのように映っているかが問題。

もともと世界に正確な鏡など存在しませんし。

きっと、数多くの鏡像が現れるでしょうが、その鏡像を創りだすのに評論家タイプの人間は必要です。

いろいろな鏡像を見て、自分の写し身を知ることができます。

こう考えると、評論家タイプの人間もそうそう悪ではない。



かといって、やはり私は製作者でありたいと願うのですが。
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