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ネットワークエクスペリエンスデザイン考03 ― みんなクラウドを使いこなせるのか ― [テクノロジー]

AppleのiCloudの詳細が発表されました。

これを見て、

「競争軸が変わった」

と、感じられた方も多数でしょう。


ちょっと前までは端末そのものの魅力で勝負でした。

最近では、Appsやコンテンツとの組み合わせで魅力を訴求。

そして、今日以降は、複数の端末間でデータが自動的に同期されるのが当たり前になっちゃいました。

競争軸の構成要素に、でっかいサーバーとそれを意識しないでも使える仕組みというのが追加です。


そうなんです。いかに「でっかいサーバーを意識させないでサービスを提供できるか」がキモだと思います。

でっかいサーバーがあるだけで喜ぶのは私のような半分ギーク入っている種の人間で。

イノベーターぐらいでしょうね。

このでっかいサーバーがすごい便利なんだと、そしてエレクトロニクスメーカーの競争軸を変えるほどなんだと

アーリーマジョリティにまで普及させるには「意識させない」必要があります。


よくクラウドと、クライアントサーバーの何が違うか、同じじゃないかという話を効きます。

確かに、大雑把な仕組みで言えば両者は同じです。

ただ、クラウドと呼ばれるのは技術的な要件ではなく、利用シーンやサービスの面が大きいです。

クラウドというサービスをクライアントサーバーで実現する、みたいな言い方でしょうか。



「意識させない」させないためには何が必要か。

最大の要件は”レスポンス”にあると思ってます。

端末で楽曲を聞こうとしたとき、データがローカルにあろうがサーバーにあろうが

同じように操作でき、同じレスポンスで実行される。

これだけで、私たちは、それがクラウドなのかどうなのか考える必要がありません。

これだけで、ユーザーが感じる敷居はかなり低くなります。


これを実現しようと思ったら、非同期通信によるデータの確保や、その通信を支える省電力技術

分散処理等々、データの上流から下流まで、トータルの技術デザインが必要です。

これできるの確かにAppleぐらいですよね・・・

端末だけを作っているAndroid陣営も、GoogleやAmazonのサービスを使えますが

統一されたUXという点では圧倒的に不利。


競争軸が変わったのと同時にAppleの独壇場のなりそうな気配。

さて、どのような対抗策を出しますかね。
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