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日本のメーカーの一風景 [仕事]

とある商品企画。

エライ人「今、この商品が流行っているからウチもやる」

技術担当「私たちその技術持ってませんよ?」

エライ人「そこを何とかするのが、お前たちだろ!」

技術担当「わかりました!」

(後日)

技術担当「技術的な目処が立ちました。」

エライ人「じゃ、それにこのアイディアもくわえてくれ。」

技術担当「え?」

エライ人「ウチの主力商品だからだ。」

技術担当「想定する顧客とはズレてますが・・・」

エライ人「そこを技術でなんとかするのがお前たちだろ!」

技術担当「分かりました!!」

(後日)

技術担当「目処が立ちました。ただコストが大きくなります」

エライ人「じゃあ、予算に収めるために最初の技術はドロップだ」

技術担当「わかりました!!」

(後日)

営業担当「これ、始めのコンセプトが全く無くなってますよ・・・。誰に売るのですか?」

営業幹部「わからん・・・。計画からは外しておいてくれ」




えー、ぼかしていますが私がお世話になってる会社での日常的な風景です。

私がお世話になってる会社は技術至上主義です。

みんな技術だいすき。

なので、実現できるかどうかが至上命題であり、

それをどうやって商売にしようかというのは二の次です。

これは別に悪いことじゃないと思っています。

デバイスメーカーや通信インフラとかの要素技術で勝負する会社では特に。

ただこれを家電メーカーのデジタルな商品でやってしまっているのがイタイです。

アッセンブリーで価値を生み出す分野で技術至上主義にとりつかれていると、

いかに詰め込むかだけが取り組む対象になってしまいます。

そして出来上がるのはキメラ。

お客さんは見向きもしてくれません・・・・


アッセンブリな商売で大切なのは言わずもがな優先順位です。

想定するお客さんに一番提供したいものは一体何か?

予算と日程の範囲でそれを最大にするにはどうするか?

その上で必要なモノ、いらないモノ、開発が必要なモノって出すことです。

下っ端の私でも分かることです。


でも、この話や指摘が通じないのです。

「何が重要ですか?」と聞くと「全部だ!」と言われ、

「間に合いません!」というと「そこを何とかするのが技術だろ!」と・・・


社長が変わっても、指揮官が変わらないから当分はこのままですね。

そして・・・・リクナビにでも登録しようかな。


タグ:商品企画
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