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会社内でディベートの力を振りかざす愚行 [仕事]

今更なんですが、会社は人で出来ています。

ということは、会社はコミュニケーションで成立ていると言い換えられます。

コミュニケーションの質が高い会社と、そいうでない会社であれば、

潜在的な力に結構差が出るでしょうね。


会社内におけるコミュニケーション力の向上をはかって、

昔、ディベート教室なるものが、社内の自己啓発プログラムにありました。

若い頃は、もうディベートという言葉だけで「カッコいい!!」と思ってしまってました。

よく考えていませんでしたね。



しかし、会社内でディベートを行うことは破綻のきっかけになる、というように考えるようになりました。

なぜか?

それは、ディベートは目の前の人間に訴えけかるのではなく、第3者に納得してもらう技術だから。

裁判員制度での法廷で行われる、あれですね。

何がいけないか。

仕事におけるコミュニケーションは、目の前の人間を納得させ、動いてもらう必要がある。

それなのにディベートは、ともすれば、目の前の人を攻撃し、利用することで、

第3者に納得してもらうことを目的とします。

もうちょっと。

例えば、企画会議の席上で、企画担当者が開発担当者にディベートを仕掛け、

開発担当者を言い負かし、企画担当者が正しいという主張を、決裁者にアピールする。

これの何がいけないか。

それは、

①開発担当者はこれからも一緒に仕事をするチームメンバーです。
 それを公衆の面前で言い負かして は、これから一緒に仕事をしようと思わないでしょう。

②この場合、企画担当者が決裁者にアピールし、その責任は決裁者にあるというスタンス。
 自分言いたいことを言うだけで、責任を取らないことが多いですね。

③チームでのコンセンサスが取れないです。言い負かした企画担当者はご満悦かもしれないが、
 誰一人能動的には動かない。チームとしては死に体

と、まぁまぁ、弊害だけです。はっきり言って。


もし、仕事ができる人間になりたいのなら、人の助けをいかに引き出すか、巻き込むかにかかっています。

具体的には、「ディベート」ではなく「ディスカッション」

大きな違いは、議論の作用点が、第3者にあるか、話している相手にあるかの違い。

そう、目の前の人に納得してもらうのが一番大事です。

そうじゃないと、一緒に仕事なんてできませんよ。


会社に10年ほどいますが、結構「ディベート」好きな人多いのです。

そういう人に限って頭もいいのですが、なんせ周りの人みんなを言い負かすので敵だらけ(笑)

また、必ず自分は正しいというスタンスを崩さない。いついかなる時でも。

敵だらけだわ、柔軟性は無いわで、頭はいいけど、一緒に仕事をしたいとは思われない、

少しかわいそうな人達。


だからといって、そういう人たちに忠告するほど、私はいい人ではない。

ま、たぶん聞いてもらえずに、逆に自分の正当性を主張され、言い負かされるのでしょうね。

みなさんは会社内で「ディベート」しかけていませんか?

お気をつけください。




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