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人材を「機能」としてみるか「人間」としてみるか、それが問題だ。 [仕事]

以前の記事で企業の競争力を

「組織が有するリソースとその運用方法」

と規定してみた。

合わせて、ネットワークに繋がったリソースが重要だと語った。

具体的にどうするの?

今回は、この辺について考察を進めていこうと思う。


これも以前の記事で書いたが、

現在の企業の管理手法においては、大きなリソースを有効的に扱うのは困難だと書いた。

現在の管理手法とは、例えば、ひとつのアライアンスを締結するのに
十何個ものはんこが押された決裁書を生み出し、それを是とする管理手法、、、
といえば分かりやすいか。

なんでこんなことになるのか?

軍隊の管理手法と、知識創発型企業での管理手法とを混同しているせいだと思う。

簡単にいうと、

軍隊は機能重視。個々の機能の総和が軍隊全体である。それ以上にはならない。なっちゃ困る。

一方、知識創発型企業に求められるのは、自ら進化する能力。
これは、個々の機能の総和と全体がイコールにならない状態。
脳細胞を総和しても脳の全体像を語れないのと同じように。

「ツリー」と「メッシュ」といっていいかもしれない。


企業の多くはいまだ軍隊機能的な管理方法をとっている。

この管理方法で、新しいアイディアを実行しようなんて無理です。


効果的に多くの知的なリソースをマネジメントする手法は、脳と同じようになるのでは。

近傍と相互作用を行い、そのフィードバックで自己を改変し、ネットワークに変化をもたらす。
この運動を繰り返すことによって、ネットワークは常に変化し、それが閾値に達すると、
全体が非連続な進化を遂げる。そのような組織活動。

現状では、従業員がネットワークを駆使するのはなかなかのパワーがいる。
組織の壁、上長承認主義、成果主義による個人間の壁、前例主義、官僚主義、、、、

ああ、、、根本は社内で従業員が人間扱いされていないのが真因か。
従業員は、駒であり、機能であり、合理的判断をする機械なんですね。


いまの若い人は覇気がない、言われたことしかやらない、と嘆く経営者は多いが、

そもそも、人を人間扱いしない組織を作り上げ、維持しているのは誰だ。

「何を言う、私の会社は給与が、福利厚生が・・・・」とか言い出ししたら、ますます駄目だ・・・


まとめ。

ネットワークに繋がったリソースが重要。
これは、人間をどのように見るかに掛かってくる。
すなわち
機能・機械・駒としてみるか、
コミュニケーションをとり、考え、自分で変わっていく「人間」としてみるか。

イノベーションや進化を成し遂げたい企業であれば、どちらのスタンスに立つかは自明です。



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