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ネットワークエクスペリエンスデザイン考 01 ー体験は要素還元できないー [デザイン]

インターネットに繋がる体験をデザインすることを
「ネットワークエクスペリエンスデザイン」と
呼ぶことにしました。
しばらくはこの言葉にお付き合い下さい。

なぜ、わざわざ新しいデザインカテゴリーを提案するのか?
今あるデザイン論で語ればいいのではないか?
たしかに、語ろうと思えばできないことはない。
しかし、インターネットに繋がっている人とその滞在時間がある一定値を超えると、
その体験は質的な変化をもたらす。
すなわち、従来カテゴリーには要素還元できない新たな形態へと移行すると考える。

要素還元できないってどういう事?
例えば、
1+2=3。
この時「3」は、「1」と「2」。もしくは「1」「1」「1」の要素に還元できる。

一方、質的な転回を伴って要素還元できなくなるとは
1+2→A
こんな感じ。
左辺と右辺は不可逆。
「A」は、「1」と「2」の和、以上の別のものになっている。
すなわち要素に戻して考えることができない。
ということ。


そんなことが、ネットワークに繋がっただけで起こるのか?

起こります。

例えばブログ。
ブログって何?と問われれば、こんな要素が並べられるのではないか?
「日記」
「インターネット」

これは、
「インターネット上で他人の日記が読める」
「インターネット上で自分の日記を公開できる」

これだけだと、「ふーん」で終わってしまう。
特に新しい体験が語られていないから。

ここに体験を付け加えると
「日記を工夫することで、PVが増えていくのがやる気を出させる。」
と、インターネットに公開することで得られるインタラクティブ性により
単に「インターネット上で自分の日記を公開できる」以上の体験を創出している。

はじめはPVも少なく、ブログは「インターネット上で自分の日記を公開できる」だけの物。
しかし、PVがある値を超えると、体験が質的転回をおこす。
上のやる気が出るというのは、先に並べたブログの要素以上のものだ。
物理的な要素をいくら並べても、ブログの魅力は出てこない。
1+2→A なのである。

このたとえ話は「日記」+「インターネット」だが、
いろんなモノがネットにつながると、それに応じて様々な体験が新しく出てくる。
「動画」+「ネットで共有」→「Youtube」
「つぶやき」+「ネットで共有」→「twitter」
「写真」+「ネットで共有」→「FaceBook」
「読書」+「ネットで共有」→「?」
「政治」+「ネットで共有」→「?」
「TV」+「ネットで共有」→「?」
と可能性は無限大。

ネットワークエクスペリエンスデザインでは、
ネット独自の作用による、全く新しい体験を産み出していくことに着目したい。

おそらく、同じような考えをしている人は世界にあまたいるでしょう。
是非、積極的にお話ししたいと思っていますので、宜しくお願いいたします。

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