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スマートテレビ考01 ーテレビの何が変わるのか?ー [テクノロジー]

スマートテレビを考える上で大事なのは、テレビがオープンになることだ。

テレビのオープン化ってなに?という声が聞こえそうなので、このあたりについて考察してみる。


まず、テレビって何かを定義したい。
テレビとは「コンテンツ作成から放送、受信、視聴、広告料を得るまでのプロセス」
と、ざっくりと言い切ってみる。

このプロセスは、放送局、国、スポンサー企業、視聴者からなる。(ざっくり)

流れは、
 ・国が放送局に電波の割り当てを決める。
 ・放送局はスポンサーから広告料を受け取り、コンテンツを作成する。
 ・放送局は電波枠を用いて、放送を行う。
 ・スポンサーは視聴者から広告料を回収する。

大まかだが、こんな感じ。(ざっくり)

ポイントは、
テレビプロセスの中心は放送局とスポンサー企業間でのお金のやり取りであること。

この部分で視聴者への影響が、ひいては政治、経済に大きく影響をあたえてしまう。

なのに、視聴者が出来ることは、放送局にクレームを入れることぐらい。

現状、テレビプロセスは非常にクローズドになっている。
だからあんなにお金が集まる。人も集まる。
だから既得権益もものすごいことになっている。
国をコントロールしようと思ったら、このプロセスの中心に大量のお金を突っ込めばいい。

ちょっとずれました。。。。


スマートテレビはテレビのオープン化を無理矢理にでも実現させる。

スマートテレビのプロセスには中心がない。そりゃそうで、ベースになるのはWWWだから。

黎明期には、メーカー、放送局、コンテンツベンダー、スポンサーが仲良く手を取り合い、
うまーくみんなが利益が出るように仕組みを立ち上げるでしょう。
言い方を変えれば、現在の既得権を守りながら、視聴者にお金を払ってもらうモデル。
クローズドなプロセスを残そうとしながら。

でも、先にも書いたが、ベースはWWW。
間違いなく、仲間に入れてもらえないベンチャーや、影響力を持ちたい視聴者が
ネットの中から破壊的なイノベーションを起こす。

そもそも「放送と通信の融合」というのは、
放送が通信のうまいところだけをとって、既得権を守ろうとするスローガン。

通信側や、ネットの視聴者から言わせたら、放送の既得権益者のご都合など関係ない。
融合ではなく、放送は通信に飲み込まれる。
放送は通信やネットのルールの中で生き残るすべを考えなければいけなくなる。
この結果、テレビはオープン化に踏み切らざるをえない。

オープン化の結果、
放送局の機能は細分化され、相対的に弱体化。
今まで、膨大なお金が集まっていた仕組みがかわり、
そのお金が、ネット上のあらゆるところに移動していく。

未曾有のビジネスチャンス到来!
カンブリア紀の種の大爆発が起きる予感。


以上、わたしの考察。
少々荒っぽい考察ではあるがご容赦を。

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