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ソーシャルネットワーク考01 ーソーシャル化で世界はコントロールを失うー [テクノロジー]

ネットワークは既存のメディアとは違い、双方向だと言われています。
では、近い将来ネットワークで世界に何が起きるか?

結論を先に書くと
「ソーシャル化によって世界はコントロールを失う」

以下、考察を。

今日のニュースでネットワーク人口の日本人口に占める割合が78%になったというのがありました。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1606070&media_id=97

このほとんどが情報を得るだけにネットを使っているのが実態。
ブロードキャストの色合いが強いです。
まだまだ既存のマスコミュケーションの手法が通用します。

一方でソーシャルメディアの登場でアーリーアダブターあたりまで、
自分で情報を発信するプレーヤーが増えてきました。
これはざっくり全プレーヤーの16%。
日本の人口で換算すると、約2000万人。twitterのユーザー数とほぼ同じですね。
もし、このプレーヤー数がキャズムを超えてアーリーマジョリティまで浸透したら、どうなるか。
これは今まで通用していた、マスコミュケーションの手法が通用しなくなることを意味します。
マスをコントロールする術がなくなります。
広告や宣伝、報道、芸能、選挙活動、緊急時の避難勧告、戦争、治安維持、技術開発など、
おおよそあらゆる情報伝達によって支えられてきた活動が、
今まで遭遇したことのない局面を迎えると予測します。

大げさでしょうか?
いえいえ、最近の中東での政権転覆が相次いだことが証左です。
しかもこれは変化の発端でしかありません。

現在すでに見られている
「ソーシャルメディアによって、今までの宣伝が意味をなさなくなった〜」
などのソーシャルマーケティングだけだったら話は可愛いものです。

しかし、ソーシャル化の次のフェーズは間違いなく報道に及びます。
報道は国の有り様に影響します。
プレーヤーに正常な判断や合理的判断を期待できるなら問題はありません。
しかしプレーヤーは感情を持った人間です。
正しいか間違っているかが問題ではなく、「共感」できるかどうかが重要視されます。

いまはまだ、マスメディアの力が相対的に大きいので、問題にはなりにくいですが、
このバランスが変化したとき、既存メディアの「正しい報道」は
ソーシャルなネットワークのなかでの「共感を得たつぶやき」に相殺されるでしょう。

国の有り様に変化をもたらすなら、プレーヤーのひとつのつぶやきが共感を得て
戦争の火蓋を切ることも、おそらくあるでしょう。

私たち個人個人がソーシャルメディアという力を手に入れつつあります。
しかもその力は一見合理的な判断を好むように見えて、基本は「共感」で動く危ういものです。
これは、自分たちが好む世界に住みたいのなら、人任せの生き方を全否定します。
自分の発信する情報に責任を持ち、
世界に影響しているということ意識するようを常に要求してきます。

ソーシャルネットワークによって世界はコントロールを失い
安穏とした世界は終を告げようとしている、、、
というのが私の考察です。

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