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その商品の一番大切なもの説明できますか? [デザイン]

デザインって行為は、

「一番大事なものは何か」

を突き詰めることに尽きるのではないか?

などと考えています。

加えるなら、

「一番大事なもの」を見つけ、あらゆる手段を用いて、それを最大化させる行為、

でしょうか。



なぜ、こんなことを考えているかというと、

実際、会社で情報端末を開発しているのですが各部隊がよく迷走するのが影響しています。

端末の形状や大きさ、色といった色・柄・形だけでなく

端末のスペックやUI、サービス体制、ネット連携、コンテンツ・・・ほぼすべての部隊が迷子です。

理由は簡単。

それぞれの部隊がそれぞれの価値を最大化させようと突っ走るからです(笑)

リソースは限られているのにそんな事やっていたら、

みんな中途半端で終わってしまいます。

大きな開発体制を敷いているところは大体そうじゃないでしょうか?

この商品の一番大事なものはなにかを見極め、

それを最大化させるためにすべての部隊を連携させるのが大事でしょうね。

でも、この「一番大事なもの」が不明のまま開発は進むのです・・・・・


こんなこと書いていたら、企画の人から

「一番初めに商品コンセプト作ってるぞ!!!」と怒られそうですが、

「コンセプト」は何をやるかの実行宣言であり、

「一番大事なもの」は何が関係性の中で一番の価値になるか。

確実にちがうとおもうのです。

「一番大事なもの」を最大化させるための「コンセプト」ができると強い商品ですね。




問題は、どこを注視すれば「一番大事なもの」を見極めることができるかですが、

私は「触れる人間との関係性の中」をみればできると考えます。

会社の都合だけをみてると、「会社にとって一番大事なもの」になり独りよがりです。

逆にお客様のことだけを見ていると、実現不可能な提案になる。

対象を見るのではなく、対象間の関係性をみる。これがポイントだと。

近江商人の「買い手よし、売り手よし、世間よし」ですね。




関係性に注目するので、そこから見つかる「一番大事なもの」は時々刻々変化するでしょうね。

こんな時代ですし。

しかし、一旦「一番大事なもの」を見出されたプロダクトは

洗練され、何時まで経ってもその価値が減ることはないです。

モノと使用者が一対一の関係であるキッコーマンの醤油ボトルはその代表ですね。



「一番大事なもの」を関係性の中から見極め、

作り手すべての意識をそこに共有し集中させることで

具体的な手段に落としこむ。

この流れが「デザイン」と呼ばれるものかもしれない。

色柄形を決めるのは最後の「作業」でしょうか・・・
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